不具合対策 シルバーストリーク

シルバーストリークは溶融樹脂が流れていくときにガス(エア)を巻き込むことにより発生します。色々な要因があり原因究明が難しい不良現象のひとつです。

とにかく材料を溶かす工程から流す工程までの各要素を細かく検証して原因を追究する必要性があります。一般的に確認すべき項目は以下の通りです。

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・材料の乾燥不足により水分が溶融樹脂中で気化している。

・背圧が不足することにより樹脂材料を溶融するときにガスをうまく輩出できていない。逆に背圧が高すぎてせん断発熱が高熱になり材料が分解しガスを発生させていることもある。よって背圧を疑ったときは大きく振って検証するのが大事です。

・樹脂温度の設定が高すぎて材料が分解、もしくはシリンダー容量が大きすぎて滞留により材料が分解する。

・スクリュー回転が速すぎたり、サックバックが大きすぎてエアを巻き込む。

・射出速度が速すぎてゲートなどでせん断発熱を起こしガスが発生。もしくは速すぎることによりキャビティ内のエアを巻きこむ(特にリブやボスなどは要注意)。

・離型剤なども型内で揮発してシルバーストリークの原因になることがあります。

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