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パージが終わったら、成形用PCをホッパーに投入して成形に入ります。最初にショートショットから成形していって、PCのサンプルを40個成形する作業になります。基本はPSの成形と同じですが、注意する点を以下に記載します。
シリンダー温度をまず最初に設定して、条件設定はシリンダーを昇温させながら行います。 PCの成形温度は300度ぐらいでしょうか。
シフト成形なので糸切りを忘れない。
射出プロファイルの設定は基本的にPSと同様で問題ないはずですが、側面にタテ筋のようなウエルドラインが出ます。ウェルドラインをよくするために10%ほど速度を上げるといいかもしれません。ウエルドラインの長さは5mm以下に抑えることが求められているそうです。
温度が高いので、射出保圧時間や冷却時間はPSより長めになると思います。不良モードと原因はPSと同じですが、スリキズはあまり気にしなくて良いと思います。
1級では一番厚肉の部分以外のヒケは軽度の減点になるようです。よってしっかりと保圧をかけなくてはいけないのですが、いきなり保圧を大きくしてオーバーパックさせると金型が開かなくなって一発で試験不合格となってしまいます(実は一番最初に2級を受けたときにやってしまいました 泣)。
少しづつ保圧を大きくしていきながら、金型が開く時の様子をよく観察しましょう。だんだんギューというような感じで開くようになってきますので、そう感じたらそれ以上追い込むのはやめましょう。
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