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PCで成形が終了したらPEに置き換えます。
最初に残ったPCの量を計ります。これはレポート作成のために必要です。ホッパー下のシャッターを閉じて、数回パージをしてホッパー下部の材料を減らしてから、ホッパーを取り外し材料をジョッキなどに受けます。もし残りの材料がほとんどないようでしたら、そのままパージしてしまうのも手ですね。
ホッパーを戻して、次にシリンダー内のPCを抜きますが、シリンダーの温度はまだ変更してはいけません。PCをまず抜いてしまいましょう。
PCを抜いた後、PEを投入して最初のパージは無背圧低回転で計量して低速低圧で射出します。
その後、射出は高速高圧に切換え、計量は高回転で背圧ありにしてパージを繰り返します。
数回パージをしたら(PCがほぼ抜けたら)シリンダー温度設定を200度ぐらいまで下げましょう。あわせて型温設定も20度ぐらいまで下げましょう。
温度設定を下げたら、PC材料の残りの重量を計ったり、PC製品の寸法を測ったりしてレポートに記入しましょう。
必ず手動モードでパージします。そうしないと背圧がかからず材料替えが上手くいきません。
パージが終了したらショートショットを二つ作ります。そして検定員にパージ終了報告をします。この時、無背圧に設定してパージを2回ほどしてから行うとパージした樹脂がきれいに見えるそうです。これは背圧がかからない状態で計量するため、スクリューやシリンダーにびりついているPCなどををひっぱてこないためだと思われます。
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いくつかポイントを整理しておくと
①PCを抜くまでシリンダー温度を下げない(スクリューに高負荷がかかり機械を壊す可能性がある危険な作業とみなされるかもしれない)。
②PEを入れて最初のパージは低速無背圧で行う(これも空のシリンダーをいきなり高速で作動させるとスクリューにダメージを与える危険な作業とみなされる可能性がある)。
③PEに置き換えたらシリンダー温度を下げる(下げないと材料の置き換えがうまく進まないと思います)。
④パージ作業は”手動モード”で、”高速背圧あり”で実施すること(手動モードでないと背圧がかからない、背圧がかからないと材料替えがうまく進まないです)。
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